2020年グラフ作成におすすめの無料サイトとツール10選
グラフ作成というと、「エクセル」が思い浮かぶことが多いでしょう。しかし、見栄えがよく、人の目に留まるようなグラフを作りたい場合、ほかのグラフ作成サイト・ツールを利用しないと望む効果が出せません。今回は、プログラミングレスで効率的にグラフを作成できるサイトとツールを10個まとめました。ぜひ資料とレポートの作成に役立てください。
- 1.ChartBlock
- 2.RAWGraphs
- 3.FineReport
- 4.PowerBI Desktop
- 5.Canva
- 6.Visme
- 7.Livegap
- 8.Adobe Spark graph maker
- 9.Big Crunch
- 10.infogram
- まとめ
1.ChartBlock
Chartblocksは、スプレッドシートやデータベースからデータをインポートする、あるいはサイト内データを入力することで、グラフを設計する使いやすいグラフ作成・配布サイトです。グラフをSVG、PNGや PDFへ出力できます。サイト内データを入力し強力なJavaScript型のグラフライブラリD3.jsを利用するので、作り上げたグラフはあらゆる画面サイズとデバイスに対応します。 また、チャートをWebページに埋め込んだり、TwitterやFacebookで共有したりすることができます。
日本語に対応するので、英語が苦い方も安心して利用できます。欠点として、サイトへアップロードできるデータ量に制限があることと、グラフの種類が多くないことです。
Chartblocksは無料の個人プラン、月額20ドルのプロプランと月額65ドルのエリートプランを提供しています。無料のプランとして、上限50のグラフを作成できます。
2.RAWGraphs
RAW Graphsは、誰でも手軽に複雑なデータを視覚的に表現できるようにすることを目的として開発されたオープンソースのデータ可視化フレームワークです。コンマ区切りのリスト、Googleドキュメント、Excelなどのデータからグラフを作成できます。バブルチャート、散布図、ガントチャート、ボックスプロットなど高度なグラフを作成したい方におすすめします。プログラミングできれば、ずでに用意されたグラフから選択するだけではなく、カスタマイズ性の高いチャートも開発できます。
グラフをSVGやPNGへエクスポートしたり、Webページに埋め込んだりすることをサポートします。
RAW Graphsは完全無料のグラフ作成サイトです。
3.FineReport
FineReportはグラフやレポート、ダッシュボードのデザインに対応するデータ可視化ツールです(インストールが必要)。円、棒グラフといった基本的なチャートから、散布図、ドーナツ、漏斗チャート、ツリーマップ、ガントチャートまで容易に作成することができます。地図機能にも優れています。フローマップ、ヒートマップやカスタマイズマップをサポートするだけではなく、GoogleなどのGISマップと連携できます。それに、3D地図、自動回転地図、マーカーなどの動的グラフが利用できます。
Excel、Txtなどのファイルと様々なデータベースに接続したり、Excelからデータをコピーしたりすることもできます。
PDF、WORD、EXCEL、イメージなどのフォーマットでの出力と、Webページ経由の印刷をサポートします。メールで作成したグラフやレポートをシェアします。
FineReportは無料版と企業版を提供しています。無料版には機能制限がありませんが、ユーザー数は2となります。日本語版があります。
4.PowerBI Desktop
マイクロソフト会社が開発したデータ視覚ツールです(インストールが必要)。Excelと比べると、グラフの種類がより豊富で、見た目がより美しいです。同社のOffice製品と一貫して洗練されたUIが特徴です。Excel、CSVなどのファイルといろいろなSaaS型のデータベースのデータに接続できます。同じデータに対してクリック操作でグラフのタイプを切り替えられます。PDFとPowerBIの.pbixファイルしか出力できません。
無料版のDesktopはほかのアカウントと共有できなく、有料版のProやPremium版にアップグレードする必要があります。
5.Canva
Canva(キャンバ)はSNS画像、インフォグラフィックデザイン上で有名ですが、資料とグラフ作成サイトとして利用することも多いです。プロのデザイナみたいに作れるほどではないけど、印象深いグラフや資料を自分で作りたい方に向いていると思います。20種類以上のチャートとテンプレートを用意するので、数字と内容を変えればちょっとしたグラフとレポートを作成できます。PNG、JPGとPDFで保存、Webページからの印刷が可能です。そして、ほかのユーザーと共有できるし、SNSにそのままアップできます。
日本語版のサイトがあり、日本語フォントもけっこう提供されています。
Canvaは無料版があり、有料版へのアップデートや、有料の素材や機能もあります。素材はすべて商用利用可能です。
6.Visme
VismeはCanvaと同じようなインフォグラフィック作成のサイトですが、グラフ機能がより充実しています。編集画面の「データ」では、棒グラフ、折れ線、散布図など基本的なグラフを作成することができます。有料版にアップすると、ファンネル、レーダーチャート、面積グラフなどのプレミアムチャートを利用できます。地図作成機能も備えています。
その上、共有機能も豊富です。TwitterやFacebook、Pinterest、LinkedinなどのSNSへシェアできます。サイトやブログへの埋め込みをサポートしています。無料版では、出力できる形式はJPGのみという制約があります。
Vismeの有料版は、個人、ビジネス、教育別に料金が異なります。
7.Livegap
Livegapは完全無料のグラフ作成サイトです。インストール必要がないに加え、登録することもなくグラフを作りはじめます。
3つのパネルを持つシンプルなUIが特徴です。この3つのパネルはそれぞれ、チャートの表示、スタイルの設定、データの入力のために使われます。 データを変更すると、グラフにリアルタイムに反映されます。手動でデータを入力するほか、Excel、Google docsのデータをコピーすることもできます。PNG、HTMLフォーマットとしてダウンロードでき、登録すれば、オンラインで保存できます。それに、コードを表示し、Webページに利用できます。
Livegapは簡単なグラフでも個性的なデザインを示し、グラフの種類がいつも更新しています。
8.Adobe Spark graph maker
PSやAIなどを開発したAdobe会社が提供するノンデザイナ向けの「Adobe Spark 」下の無料グラフ作成サイトです。円、棒、折れ線とドーナッツグラフの4つしか作成できませんが、操作が簡単で、配色も用意されています。データを入力し、グラフと配色を選択すれば、デザイン性の高いグラフが表示されます。出力形式はPNGのみとなります。
9.Big Crunch
Big Crunchはデータ共有とグラフ作成のサイトです。グラフの編集画面はLiveGapのように三つのパネルがあり、グラフの表示、選択と設定に分かれています。グラフのデータソースは、Excel、Google Sheetからインポートするか、直接コピーすることができるし、オンラインのデータソースとの連携も可能です。ほかのグラフ作成サイトと違い、時系列変化を反映する動的チャートも簡単に作成できます。
メールやFacebook、Twitter、Whatsapp、Redditなど経由でグラフを共有し、PNGとしてダウンロードします。
10.infogram
Webで利用できるインフォグラフィック、SNS画像とグラフ作成ツールです。グラフの種類も多岐にわたり、グラフと数字データを組み合わせたダッシュボードサンプルも用意されています。地図の素材も揃っています。
サポートしているデータソースが豊富で、Excel以外、Google Drive、Dropboxからインポートできます。それに、MySQL、SQLSeverなどのデータベースに接続できます。
有料版はPNG、JPEG、PDF、SVGといったフォーマットでグラフを保存するのに対して、無料版は保存できぜ、SNSでシェアするしかないです。無料版と有料版の両方も、Webページに埋め込むことで、インタラクティブなグラフを作ることができます。有料版には、月額19ドルのプロ、月額67ドルのビジネス、月額149ドルのチームとエンタープライズ版(要お問い合わせ)があります。
まとめ
以上はおすすめの10個のグラフ作成サイトとツールです。今回紹介したサイトとツールはすべて無料ですが、必要に応じて有料版にアップグレードことができます。もちろん、各製品にそれぞれの長所と短所があります。使い勝手、望む効果、グラフの種類などによって選択した上で、グラフを作って、印象的なレポートを出しましょう。
(本記事はFineReportブログに掲載しました。 https://www.finereport.com/jp/analysis/top-10-sites-for-graph-making/)