Web帳票のメリットと実現方法を解説!

最近、ペーパレス化の進行とスマートフォンタブレットの普及にともない、帳票の電子化にとどまらず、帳票のWeb化を求める企業が増えてきています。ほとんどの帳票ツールはさまざまな帳票類を電子化して、一元的に保存・管理することが可能ですが、Web上の印刷、出力、送信などの機能となるとそれぞれの専用モジュールが必要で、コストがそれなりに高いです。

では、簡単に帳票をWeb化にする方法はありませんか?本稿は帳票Web化のメリットとFineReportによる実現方法を紹介します。

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帳票Web化のメリット

Webで帳票印刷、出力、送信ができることに気づかない方は多いのではないかと思うので、まず帳票Web化のメリットを理解しましょう。帳票をWeb化にするとさまざまなメリットが得られますが、主に3つの方面にあると考えられます。

1.財務、経理担当者

財務、経理担当者にとって帳票発行の効率が上げられること。取引先への請求書や支払明細、社員への給与明細などをWebで送信すると、帳票の印刷と郵送の手間がかからないし、封筒、印刷、紙といった各コストもかなり減らせます。

2.帳票の受け方

帳票の受け方にとって帳票表示の利便性が向上できること。専用のビューアーやプラグインが不要なので、時間、場所、デバイスを問わず、ブラウザで帳票を見ることが可能で、紙類の紛失による不便を心配することがなくなります。

3.管理者

管理者にとってデータの収集を効率的に行えること。Web経由で帳票を社内、パートナー、取引先などと共有しやすくいので、利用者がWebフォームからデータを入力するようになり、そのデータだけが担当者に送られて、データ収集の工数をだいぶ削減できます。

帳票をWeb化にする方法

帳票Web化のメリットを理解したところで、FineReportの実現方法を見ていきましょう。

FineReportの構成

FineReportは、テンプレートを設計するデザイナとテンプレートを解析するサーバから構成されています。

Web帳票

FineReportデザイナは、帳票ファイルにおけるフォーマット、データ、表示、印刷などのさまざまな要素を設計でき、帳票設計と開発、デバッグ、および配信を統合するツールです。 帳票サーバは、Web環境で帳票を解析するServlet式のサーバで、ユーザはブラウザを通じて帳票サーバとの連携を実現します。

Servletによる帳票のWeb化を実現する

Servletとは、サーバ上でウェブページなどを動的に生成したりデータ処理を行うために、Javaで作成されたプログラムです。 クライアントのリクエスト(Webブラウザまたは他のHTTPクライアント)とサーバ(HTTPサーバ上のデータベースまたはアプリケーション)の中間層として働きます。簡単にいうと、ServletはWebサーバ上で仕事をするプログラムです。

Web帳票

ただ、Servlet自体は、Webページをはじめとし画面に関する処理はいっさい行わず、Webブラウザからの要求に応えたり、送られてきたデータを処理したりする役割をしています。単独ではWebアプリ作成するための機能が不十分なので、「JSP」や「Tomcat」と呼ばれる他のWebアプリケーションサーバと連携する必要があります。

したがって、FineReportは、TomcatWeblogic、WebsphereなどのWebアプリケーションサーバにデプロイしなければなりません。Webアプリケーションサーバを起動すると、Servlet(帳票サーバ)が働き、ユーザーがWebブラウザで帳票の閲覧、印刷、出力などを行います。

つまり、FineReportのクライアント側で帳票を開発してから、何の専用モジュールやプラグインを購入せずにユーザがWebで帳票を操作できるということです。思うより簡単ではないでしょうか。Web帳票の導入を検討している方はぜひ活用してみてくざさい。(無料ダウンロードはこちら

(本記事はFineReportブログに掲載しました。https://www.finereport.com/jp/basicknowledge/webreport/